フレームＮｏ：ＳＣ０９−４００２＊＊＊　のＣＢ９００Ｆ２ｃ　です。

走行時（特に始動時）に白煙が多大に出ていました。今回は腰上のオーバーホールを行います。

クランクケースカバー左　ポイントカバーの取付けネジが固着してるので、ボルト途中で切れました。　

ＣＢ−Ｆエンジンのバルブクリアランスは、シム式（GS650Gと同じ）です。　分解前にも、現在の状況確認を行っておきます。

規定値：０，０８＋０，０５＆−０，０２（０，０６〜０，１３）に対して、各クリアランスは０，１０２〜０，１７８の間でした。

カムチェーンは２段かけになっています。クランクシャフト→エキゾーストカムシャフト＆エキゾーストカムシャフト→インテークカムシャフト　になっています。カタナとは、大きく異なっています。

インテークのゴムマニホールドです。　長年使用にてゴムが固まり、割れてきます（拡大画像は割れ部分UPです）　ヒビ＆割れ状態だと、当然空気が混入し、ガスが薄くなります。アイドリングは安定しません。　

シリンダーヘッドです。（拡大画像は、１気筒だけです）

シリンダーの磨耗状況を調べます。　マイクロメーター＆ダイヤルゲージを、基準値に合せて０合せを行います。

シリンダーのＳＴＡＮＤＡＲＤは６４，５００−６４，５１０ｍｍです。　ＳＥＲＶＩＣＥ ＬＩＭＩＴは６４，６０ｍｍです。　各シリンダー内の‘上・中・下’分分の‘前後’＆‘左右’を調べます。（合計２４箇所）

一番磨耗が少なかったのは、１番シリンダーの‘上部左右’が６４，５０５　最大磨耗は４番シリンダーの‘上部前後’が６４，５５０ でした。

カムシャフトの振れ点検を行います。振れは０，０１ｍｍでした。