@現状確認

今回はペガサスコンプリート車のパワーアップの為に、ヘッドチューンを行います。 画像は、今回使用するヘッドです。

フレームNo:GS110X−541***(SE)から降ろしたエンジンです(カタナマスターブックP94〜97掲載分) エンジンNo:GS110X−172***

最初に、ヘッドを降ろす前にこのヘッドの現状把握を行います。バルブクリアランスの狂い等でタイミングもずれてきます、約4万キロのエンジンです。

今回使用するヨシムラカムシャフト

現在販売されているST−1&ST−2とは異なり、私が昔手に入れたカムです。

バルタイもIN:25〜55,EX:55〜25(画像拡大で読めます)で現在販売分とは違っています。 昔の‘モア・パワー’が手に入るでしょう♪ ただしカムスプロケットが6mm留めの為に、注意は必要と思います。 

現在販売のST−2用、バルブスプリング(パーツNo:220−191−0001)。 高回転域でのパワー発生ですから、バルブサージング防止の為に交換が必要です。

リテーナー(画像の下&左側)はチタンです。軽量化! 

新販売になったヨシムラタイミングホイール(パーツNo:258−000−5150)。

一般的な汎用の360度分度器よりは、よほど‘バルブタイミングダイヤグラム’を把握し易いです。

インテリア的にもバッチリです、部屋に飾るのもいいですよ♪

サービスマニュアル&カタナマスターブック等に記載されているカムチェーンの取りつけ方法は、メーカー出荷時に行われている標準の取りつけ方です。

キッチリとチューニングする時には、より一層正確な精度を上げる為にバルブタイミングを取り直します。

最初にピストン上死点(T.D.C)の位置を確実に把握し、タイミングホイールの‘0度’をピッタリ合わせます。

INカムがバルブを開くタイミング(上死点前=B.T.D.C)とバルブを閉じるタイミング(下死点後=A.B.D.C)を調べます。

サービスマニュアル上ではSEには2種類有ります

30度〜70度&43度〜59度 です。

このエンジンは40度〜64度でした。

EXカムがバルブを開くタイミング(下死点前=B.B.D.C)とバルブを閉じるタイミング(上死点後=A.T.D.C)を調べます。

ピストン上死点時にINテークバルブ&EXバルブ両方が開いている時間をオーバーラップといいます。

 

EXは63度〜25度&69度〜31度 です。

現状は66度〜35度 でした。