Motorcycle Shop & Rider House PEGASUS Home Page
ペガサスメンテナンスファイル 「刀道」
 

 

その二十四
GSX1100SBE エンジンフルオーバーホール

 

 

@エンジン分解

Aエンジン組立て

B腰上組み立て

@エンジン分解

福井県の台風被害により、完全水没した2台の車輌のエンジンフルオーバーホールを行います。GSX1100SBE&KSR−2です。フレームNo:GS110X−101***&MX080B−021***(新車です) 

オーナーは2台の刀(SAE&SBE)を販売当初から所有しておられます。今回の水没災害は今回御預かりしたこの2台です。唯一の救いは新車購入されて乗っておられる、SAEが被害に遭わなかった事です。

赤フレーム、白枠SUZUKI文字の希少車カタナです。 外観は非常に綺麗な状態です。

排出エンジンオイルです。

オイルパンはヘドロ状態になっていました。

インテークマニホールドにも、水が溜まっています。

キャブレター内もNGです。

水進入後のシリンダー内部です

先に腰上を分解して、エンジンを降ろします。

エンジンスタンドを利用して、効率的にクランクケース分解作業を行います。

 

上下分割した、クランクケースです。 左側:クランクケース上部/右側:クランクケース下部

1100カタナのクランク系ベアリングはメタルベアリングでは有りません。クランクシャフト標準状態での、各部ベアリングの中で目視出来るのは、クランクシャフトセンター部分の、クランクシャフト保持ベアリングだけです。

1100のコンロッド大端部分もメタルベアリングでは無い為に、一般的なボルトナット固定では有りません。
ミッションのベアリング状態です。
クランクシャフト下側ケースの汚れ状態です。
インテークマニホールドの状態です。
バルブガイドが完全NGです。
インテークバルブ&エキゾーストバルブ共にNGでした。
シリンダー内も完全錆び状態です。
KSR−2エンジンも、分解していきます。
シリンダーヘッドを開けた時は、「大丈夫かな?・・・」 と思ったのですがシリンダーを外した所、クランクケース一次圧縮室の中が泥水に満たされていました。

2サイクルのクランクケースは、クランクシャフト側とミッション側が別々に分離されています。 ミッション側はほとんど水の入りは有りませんでした。

   

 

 

 

 

 >>>NEXT