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ペガサスメンテナンスファイル 「刀道」
 

 

その四
1135ccコンプリート車オーバーホール

 

 

@エンジン分解

Aクランクケース組立て

Bシリンダーヘッド組立て

Cエンジン完成

 

Bシリンダーヘッド組立て

バルブ研磨 擦り合わせ

右=取り外し状態(正確な走行距離は不明です) 左=研磨後 綺麗な状態にしてから、バルブシートとの当たり面擦り合わせを行っていきます。 

 

 

バルブ&シートの当たり面を確認する為の‘光明丹’です。

3ミクロンでの鉛素材です。粉末状なので、オイルと混ぜ合わせて使用します。光明丹自体はエンジン部品確認の為の物では無く、色々な事に活用されています。(GS650Gカラーに活用された、神社に使われている朱色もこの光明丹を使用しています。トノコ等色々です)

当たり面の確認

擦り合わせが終わった後で、光明丹をバルブ側に塗ります。‘ベタ塗り’すると、シート側にたれ塗りついてしまうのでNGです。程よく(難しいかな?)塗って相好の当たりを確認します。

当たり面の確認

全体的に綺麗に移転していればOKです。浮き沈みが有る場合は、再度擦り合わせを行ないます。 光明丹を使わない方法もあります。バルブスプリングを完全に組付けて、通常使用状態にした所にポート側からガソリンor灯油を流し込みます。滲んでこなければOKです。

 

当たり面確認の全体像。

たこ棒使用で16本のバルブ擦り合わせを行うのは、中々いい仕事です。エアータイプのバルブフラッパーを使うのは、当然作業時間は早いのですが細かい作業はし難いです。 ヤマハのFZ系5バルブ<ジェネシスエンジン>の場合は、バルブが20本もあり かつ バルブ1本の径は当然カタナよりも小さいです・・・。

 

完成シリンダーヘッド

バルブ組み合わせ方法は大幅カット致します。バルブをいじった時は、同時にバルブシール(オイルシール)も交換します。走行時はあまり感じないのに、始動時に著しくマフラーから白煙が出るオイル下がりの原因はバルブシール不良です。

 

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