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ペガサスメンテナンスファイル 「刀道」
 

 

その十
GS650G リフレッシュオーバーホール

 

 

@エンジン降ろし

Aエンジン分解:腰上

Bクランクケース分解

Cクランクケース組立て

Dフレーム組立て

E腰上組立て

Bクランクケース分解

シリンダーの汚れを落します。

洗浄する前に事前作業で、各気筒の間の隙間に詰まっている物を取り除きます。本来はシリンダー間の隙間を、空気が流れて通リ過ぎる事によりシリンダー冷却を行います。それが空冷です。隙間が詰まってしまうと、空気が流れず充分な冷却は出来ません。

砂が詰まっていました。

この後シリンダーを洗浄して、SUZUKI純正オーバーサイズピストンと共にヨシムラへボーリングに出発です。

オイルパンを外して、ストレーナー等の‘クランクケース&オイルパン合わせ面’から突出している物を取外します。 

クランクケース左側のローター&スタータークラッチを外します。

クランクケース右側のクラッチ等を外します。

4サイクル4気筒エンジンの様に上下に分割するクランクケースは、カウンタシャフト(メインシャフト)の保持ベアリングの部分にリテーナーが付いています。そのリテーナーは上下分割も妨げる様になっていますので取外します。

クランクケースを上下分割します。

クランクシャフト部分は12mm ギア部分は10mmのヘッドボルトがそれぞれ上下から締付けられています。クランクケース上側にクランクシャフト&ギアを残す様にして(エンジンをひっくり反します)クランクケース下側を持ち上げます。

エンジン内部です。

カウンタシャフトは長いですね。シャフトドライブ650G独特のものです。

各部部品を取外したクランクケース上下。

クランクシャフトの振れは、0,15mm以下でした。標準値:0〜0,03mm 限度:0,08mm。

★1体鍛造製で強度、捩れ、剛性など非常に高い水準です。 ★軸受は錫アルミ合金でメタルで軽く静かなエンジンになります。 ★6軸受方式の採用で高い耐久性能を発揮しスズキの伝統を貫いています。

コンロッド大端部メタルベアリングに穴が開いています。このベアリングの穴を通りエンジンオイルが、コンロッドの貫通した穴を通って流れ出ていきます。

★コンロッドは大端部を上下2分割にし特殊リーマボルトで締付けています。 (↑上記★文章はサービスガイド抜粋) 

 

 

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